欅News(No.12よりweb公開中)
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【新着】  【新着以外】

●その他 

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※現在【新着】で抽出される図書は、2023年12月選書委員会購入した図書が対象です。
 

 
ケヤキPOPコンテスト

絵文字:星 ケヤキPOPとは?
 他の人が「欅(ケヤキ)文庫」の本を読んでみたいと思ってしまうような、文章やイラストのことです。
  


● 2023年度ケヤキPOPコンテスト結果発表  


※2019年度は応募点数が少ないため、POPコンテストは未実施
※2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため、POPコンテスト未実施

欅文庫を便利にご利用いただくための「ヒント」をご紹介します!(PDF)
欅(ケヤキ)文庫開設の経緯

絵文字:星欅(ケヤキ)文庫開設当時の「学内だより」と「Library Bulletin 」(現在は廃刊)に掲載された記事です。

■欅(ケヤキ)文庫の開設について
 寺野学長の教育理念により、本年4月から図書館1階に「欅文庫」を開設しました。現在約200冊の図書がブラウンジング横に配架されています。この文庫は「学生に読書の習慣をつけ、あらゆる分野の図書を読むことによって幅広い知識を身につけた信頼される医師になって欲しい」との願いから医学書以外の図書を収集しています。
 文庫名の由来は、構内に約80本の欅があり、桜、銀杏と並んで本学のシンボル的存在で、特に中庭の欅は7本の寄植えですが遠くから眺めると1本の大木に見えます。この欅の大木のようにのびのびと成長して欲しいとの願いから命名いたしました。大いに活用し、有意義な学生生活を送っていただきたいと思います。
 なお、創設資金の一部は故古澤新平名誉教授(内科学 血液)のご遺族からのご芳志の一部を使わせていただきました。
                                 学内だより370号(平成17年5月)より

大学中庭の7本の欅(ケヤキ)  欅(ケヤキ)文庫の看板


■図書館長として
                                       学長・図書館長 寺野 彰
 本年、2006年、4月から図書館長を仰せつかった。学長との兼務であるからちょっと大変かなと思ったが、敢えて引き受けることにした。今、図書館、library、のあり方を巡っては根本的なあり方が、国際的に問われている時代である。膨大な図書量もさることながら、電子図書館が世界的に普及してきているためだ。現在ほとんどの学術雑誌はinternetで読むことができるし、本の検索も同じである。小生なども、internetを通じて書物を購入することが多くなった。ほとんどの本が2,3日から1週間で届くのだから便利になったものだ。このような状況の中で、これまでの図書館は今後どのような位置づけと役割を持つのだろうか。このテーマを巡っては、この10年間、いろいろな議論があり、システムの改変があった。その核となる論点は、図書館と医学情報センターの関係であった。このようにinternet全盛の時代となった今日、図書館は医学情報センターに組み込まれるべきだとの意見が強くなり、この数年間、中途半端な状態が続き、皆さんに迷惑をかけることになった。確かに、国際的にみても、図書館の機能を情報機能の一部とみる方向に向かっていることは承知している。旧来の古色蒼然たる権威的な図書館像が現代にふさわしくないことは事実である。しかし、だからと言って情報機能の中にすべて含めてしまえと言うのもいささか乱暴な意見である。情報センターには情報センターとしての役割があり、特に病院のオーダリングや電子カルテなどのいわゆる医療情報は性格もスケールも大きく違っている。そこで、この度、思い切って、図書館と医学情報センターとそして医療情報センターを一応切り離し、その上で有機的結合をはかることにしたのである。
 ではこのような制度改革の中で、図書館はどのような位置づけとなるのであろうか。結論から言えば、その性格を根本から変革していく覚悟が必要である。図書という情報をいかに効率的に読者に配布できるか。またいかにして多くの読者に本を読ませるようにできるかということである。単に図書館の整備をして読者が来るのを待っているというこれまでの消極的態度ではその存在意義は大きく損なわれるであろう。いかに読書の面白み、楽しみを大学人に伝えられるか、読書の必要性を訴えられるか、図書館の情報をもっと読者に知らせることができるかなど積極的な対策、工夫が必要である。internetによって文献検索が容易となって、図書館に行かなくなった人は多い。それはそれで効率的でよいのであるが、これはあくまでもscienceとしての学術雑誌であり、医療のあるいは科学のevidenceを求める技術である。この面のみを見たとき、図書館と情報センターの区別がなくなるのは当然であろう。学術図書が情報そのものであることは間違いないのだから。
 しかし、読書というものには、このような科学的技術とはまた異なった意味づけがなされるべきであろう。すなわちartの側面である。最近、世の中は本を読まなくなったと言われる。「なぜ本を読まなければならないの?」ということが、「なぜ人を殺してはいけないの?」ということと同じように問われる時代だという。そうは言っても、小生の好きな八重洲ブックセンターや最近できた丸の内の丸善などの本屋は、山のような人だかりである。一説によれば、我が国の本は、年間およそ4万種類、15億冊印刷されており、出版社の数も5,000を超えるのだそうである。まさに読書立国日本のように見える。しかし残念ながら、小生からみると、その大部分が駄本であり、瞬時に消えていくものなのである。確かにかるく楽しむ読書があっていいのであるが、これは本当の読書とはいえないと思う。一定の「精神的緊張を伴う読書」が必要であろう。齋藤孝氏の「読書力」(岩波新書)には、文庫本100冊、新書50冊を読むことが読書力をつける最良の道であると書いてある。確かに本を読むことが苦痛にならない読書習慣というものをつけることが第一だ。そのためには一定レベル以上の本を選択する必要があるようだ。小生の好きな司馬遼太郎あたりが一つの限界なのだそうである。(ちょっと耳が痛いが。)
 昨年、学生、職員のために「欅(ケヤキ)文庫」を作った。すでに「イマギワ文庫」もあるのであるが、気分一新、教養のためという事で新設した。まだ本の数は少ないが、ぜひ訪問してほしい。故古澤新平名誉教授のご寄付も使わせていただいた。感謝申し上げる。医学教育の中で、教養の占める役割は大きいが、基本的にはいかに学生に読書習慣をつけさせるかということにつきるように思う。そのことが、患者中心の医療を目指す医師としての人格を涵養するからである。
 図書館の役割は、学術的な情報の提供と天野貞祐先生の「大学は学問を通じての人間形成の場である」事の実践にある。図書館長として、できるだけ皆さんの提言を受け入れ、積極的な図書館となるよう努力するつもりである。

                      獨協医科大学図書館 Library Bulletin 29(2) April 2006 より